どれほどのものだったのか
想像できません。

 

そしてその時を経験した方々の恐怖は
想像を絶するものです。

 

それでも震災から１０日以上が経ち
今の状況をどうにか受け止め

 

前だけを見て、人のことを気遣い

助け合い、励まし合い続けている方々に出逢いました。

 

人間の底力を目の前で見させて頂きました。

 

 

「被災地の方たちから逆に勇気やパワーをもらう」
ということを身をもって体感しました。

 

もし自分だったら、こんな風に笑えるかな？
強く居られるかな？
人を気遣えるかな？

 

そんな思いが何度も出てきました。

 

 

数日間、被災地の方々とお話をさせて頂く中で
「この先、一体どうしたらいいのかわからない。」

この言葉を何度も耳にしました。

 

 

住む家を無くし、職を失った方もいます。

崩れた家の中に大切なものもあったことでしょう。

家を建て直すにしても
撤去をするのにもお金がかかり
新たに建て直すためにもお金と時間がかかります。

 

 

そんな中にいても
私たちに気遣いをしてくださり
明るい笑顔で冗談を言い合い
おもてなしをしてくれる。

 

なんて強くて優しくて温かいのだろう・・・
と何度も何度も思いました。

 

 

 

そして今回、避難所でも短い時間でしたが
マッサージをさせて頂きました。

 

 

あるおばあちゃんは

「東京から来たの？すごいねぇ。ありがたいねぇ。自然の力には敵わないよ・・・・でも、こうして皆が助けに来てくれることに感謝だね」と話をしてくれました。

そのあと、誰かマッサージ受けたい人いるか声かけてくるね～！
と私の宣伝をしに行ってくれて。笑

 

 

ある女性は病院勤務の方でした。

避難所生活をしながら、仕事に通っているそう。

普段なかなか眠れなくて、「昨日はビール２本飲んだら久しぶりにぐっすり寝れたわ～」
と言っていました。

 

地震の当日は、病院に居たそう。
若い看護師さんは、恐怖で泣き叫びパニックになっていたけれど
その方が「しっかりしなさい！まずは患者さんの安否確認！」と指示出しをして
皆、我に返って職務を全うしたそうです。

「身体が軽くなって、テンション上がってきた～！仕事頑張れそう～」と言ってくれました。

最後は、「頑張ってくださいね！」と満面の笑みで握手をしてくださり、私の方が励まされちゃいました。

 

 

ある若い女性は体育館に避難している若いとても可愛いママでした。

「まさか自分がこんな体験をするとは思ってもみなかった。お化粧もずっとしていないし、眉毛すら書く気力もなくて・・・。
家もなくなってこれから先、どうしたらいいのかわからない・・・」と言っていました。

小さな娘さんが２人いらっしゃり、そのうち一人がマッサージ中のママの周りをウロウロしながらちょっかいだしていました♡

するとその子に「ママとっても気持ちいいの～」と言ってくれていて。

そして「すごく楽になりました。本当にありがとうございました。」と何度もお礼を言っていただけて。

私も「そんな風にいって頂いてありがとうございます！」と何度もお礼を言いました。

 

避難所生活は、本当に大変だと思います。

 

常に周りに人がいて、落ち着かないし、リラックスも出来ない。
それでも、住む家を失った人たちはそこに居続けるしかないのが現実です。

 

そのような状況にあっても
感謝をしてくれる、お礼を伝えてくれる、そんな優しさに何度も胸がいっぱいになりました。

普段テレビやインターネットで見ているのとは
また別の気づきや感情、感覚を沢山経験させて頂きました。

 

人が持つ素晴らしい力を目の前で見させて頂きました。
「まさかこんな気持ちになって帰ってくるとは思わなかったよね・・・」と
一緒に行った夫とも言い合いました。

当たり前の幸せがいかに尊いものか。

人と人が支え合うパワーがどれだけ素晴らしいものか。
今回の経験を通して
改めて、深く強く感じました。

 

私は私に出来ることを。

 

目の前のことに心を尽くして

お客様との時間を大切にしていこう。

 

家族との時間を大切にしよう。

日々を味わって生きよう。

そんな風に感じました。

 

 

改めて笑顔で送り出してくれたお客様やご近所の皆様に感謝です。

 

 

まだまだ、元通りになるまで、復興まで時間はかかると思いますが
心から応援しています。

熊本の方々の人柄と

豊かな自然はとても美しかったです。